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2015.10.31

ひと粒の卵から世界が見える(3)

2016年9月30日
 
カーギル社のセントルイスオフィスを訪問した翌日。
米国の水運の大動脈であるミシシッピー川のロックアンドダムのひとつを見学し、米国における水運の重要性とスムーズな穀物輸送の運用と仕組みに驚かされることとなりました。
ロックとは閘門(こうもん)のことで、水位の異なる河川や運河、水路の間で船を上下させるための装置のことです。閘門の特徴としては固定された閘室(前後を仕切った空間)内の水位を変えられることにあります。
同様の施設はパナマ運河やオランダで見ることができます。
ミシシッピー川には上流から下流にかけて27か所の同様の施設があるということですが、そこを航行する船舶のほとんどがバージと呼ばれる穀物用の艀(はしけ)だそうです。
実際にロック内部に入って実際に下流から上流に向けて航行してきた艀の様子を見学しました。
タグボートに曳航されてきた艀の船団がロックに接近し閘室の中に進入すると、下流側の閘門扉が閉じられ水が注がれます。そして水位の上昇とともに船が浮揚し上流と水位が同じになったところで上流側の閘門扉が開放され、進出するという仕組みです。
その時間はわずか15分。
多い時には一日100からの船団が行き来するといいます。
施設の大きさとともに、アメリカのスケールの大きさを感じ入った瞬間でした。
(な)
 

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