お問い合わせ

2017.01.04

笑顔の真ん中にはいつも卵があります!

2017年1月4日
 
%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%97%e3%83%ad%e3%82%b4
 
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年の鶏卵を取り巻く環境を振り返ってみますと、鶏卵相場はMサイズ加重平均で170円からスタートし、4月迄は一昨年の月間平均相場より10円/㌔前後安にて推移してまいりました。
5月以降は夏場へ向けての消費の低下と生産量の増産が重なり低調な相場推移となり、この傾向は秋を迎えるまで続くこととなりました。8月のお盆を過ぎても相場が上昇しないという事態は最近では見られなかった動きです。
その一方で、西日本、特に九州を中心とした地震、台風などの自然災害の発生は生産地への直接的な影響を生みだし、鶏卵入荷量不足が顕在化することとなりました。その結果、相場変動に刺激がなかった東日本においても鶏卵扱い量の逼迫感が生まれ、鶏卵相場の上伸へと結びつくこととなりました。
そして、11月末には鳥インフルエンザ禍が発生するに至り、鶏卵を取り巻く環境は全く予断を許さない状況が差し迫っていることを感じた一年でありました。(この点については、業界一丸となっての防疫体制の構築が求められているところです。)                
食品スーパーやCVS、外食産業による鶏卵を使用したチルド弁当やおでんの通年販売、卵を積極的に使用したメニュー提案などにより、小玉サイズを中心とした引き合いが強く、生産量と供給量のバランスを取ることが難しい一年でもありました。生産者と取引先が一体となった取組みにより、ご要望に対する安定供給にむけた努力が更に求められるところです。
貿易の自由化を掲げたTPP締結に向けた動きが加速している一方で、米国大統領選の結果の影響を受け、先行きは不透明な状況が生まれています。
国内景気は訪日観光客との関わりで一喜一憂しています。一昨年の「爆買い」ブームの落ちつきがある一方で、2020年の東京オリンピック開催を軸とした取り組みは、訪日観光客数が初の2000万人突破の起爆剤となっています。
海外との関わり合い方が注目されている今こそ、世界を視野に入れた鶏卵の取り組みが重要になるのではないかと考えます。 
世界でも稀な日本の食文化である「生食」は、食に対する高い安全性に裏打ちされたものです。
日本の養鶏生産技術、衛生管理、品質管理態勢について業界が一体となって取り組んでいるからこその成果であり、もっと広く世界にアピールしていくことが大事とも思います。
弊社においても微力ながらも鶏卵業界に貢献できるよう取り組んでまいりたいと思います。
東京家政大学と連携した鶏卵の魅力の再発信や食育への取組み、食料自給力に貢献するための国産飼料米を使用した「こめたまご」の販売促進、世界規模での生産者の顔が見える取組みなどを継続的に行い、消費者の方々に卵をもっと身近に感じて頂き、『家族の笑顔の真ん中にはいつも卵がある』ような普及拡大に努めてまいりたいと考えております。
2017年の昭和鶏卵にご期待ください。
(な)

一覧へ戻る

top