グループ会社で厳重な品質検査を行った安全な飼料を鶏に食べさせることができるのが当社の強みです。良質な卵は良質な飼料を食べた鶏からしか産まれません。
また、サルモネラによる食中毒発生時においても、当該卵を産んだ鶏が食べた飼料に問題があったのかどうかをトレースすることが可能です。
昭和鶏卵が扱っている卵は、生産管理の行き届いた清潔な農場で生産されています。自社の品質管理室においてサルモネラ検査を始めとした各種検査を定期的に行っています。飼料原料、配合飼料、水、農場の環境、卵などを対象に検査データの蓄積を図っています。
GPセンターとは「Grading and Packaging Center(選別包装センター)」の略です。生産農場から届いた卵を洗浄・殺菌し、卵の大きさ毎に選別、包装します。
品質マネジメントの国際規格である「ISO22000」を取得しました。
当社独自の品質管理基準である「スリーSシステム」(昭和鶏卵・セイフティー・スタンダード)を設定し、仕入先の卵規格の統一化を図り、卵の安全・安心を守っています。
昭和鶏卵では、関東を中核とした幅広い生産ネットワークを使い、お客様のニーズに合った卵をお届けすることが可能です。卵は自然の産物であるため、様々な要因によって過不足が生じる事があります。当社では、仮に卵が不足するような事態が生じてもお客様に滞りなく卵をお届けできるよう、幅広い生産ネットワークと生産地との日々のコミュニケーションを大切にし、活用しています。
① 昭和鶏卵(株)三芳工場 直営GPセンター(埼玉県三芳町)三芳工場は都内・神奈川県西部を始め、北関東へのアクセスに便利な場所に拠点を構えています。そのような立地条件のもと、取引養鶏場から毎日届けられる新鮮な卵をパック詰めするGPセンターを運営しています。三芳事業所ではグループ企業である昭和産業の「人々の健康で豊かな食生活に貢献する」という経営理念に基づき、日々産まれたての新鮮な卵をスピーディーに「安全・安心・高品質」な状態で消費者の皆様の食卓に提供できる消費地GPセンターとしての役割を担っています。また、半熟卵の加工設備を併設し、卵の付加価値のご提供にも努めています。
② 昭和鶏卵(株)小川工場 直営GPセンター(茨城県小美玉市)小川工場は採卵養鶏の盛んな茨城県に拠点を構える生産地GPセンターです。養鶏場へ向けた飼料の製造販売を行っている昭和産業のグループ会社の一員として、生産者との緊密な関係のもと日々生産された卵の洗卵選別包装を行い、消費者の皆様へお届けする一貫したシステムを構築しています。小川事業所では「安全で新鮮」な卵のご提供のために冷蔵物流態勢を業界に先駆けて整備しこれまで歩んでまいりました。これからもお客様が安心して卵を召しあがって頂くために、誇りをもって仕事に取組んでまいります。
③ (有)元木養鶏市原GPセンター(千葉県市原市)元木養鶏市原GPセンターは穏やかな房総半島の恵まれた環境の中で直営農場の経営と併せて行っています。GPセンターは農場から集めてきた新鮮な卵を、速やかにパック詰めすることで消費者の皆様にいち早くお届けすることを大事にしています。HACCPシステムに対応できる衛生レベルと1時間に8万卵処理が可能な自動洗卵選別包装機を保有し、洗卵・殺菌・乾燥・選別・検品を確実に行い、安全かつ安心な卵の供給に日々努めています。昭和鶏卵の直営GPセンターと連携を図りながら、毎日の食卓に欠かせない卵を首都圏の消費者の元へまごころを込めてお届けしています。
④(農)北総養鶏組合ほくそうGPセンター(千葉県旭市)2008年、北総養鶏組合の直営GPセンターとしてトレーサビリティシステムに特長を持たせた最新鋭のパッキング工場として操業を開始しました。GPセンターでは365日毎日届けられる組合の生産者の皆さんの新鮮で美味しい卵を「安全・安心・高品質」な状態のまま、如何にして消費者の皆様へお届けするのか従業員一人ひとりが考えながら製造に取り組んでいます。飼料米の生産など地域に根ざした取組みも行いながら、消費地に近い利点を活かしながら昭和鶏卵の直営GPセンターと連携を図り、首都圏各地へ「新鮮な卵」を安定的に供給しています。
昭和鶏卵では、各生産拠点毎において運送会社と契約しているため、きめ細やかな配送を行うことができます。また、昭和鶏卵本社GPセンターに全物流拠点のハブ機能を持たせることで、関東一円広域配送を可能としています。配送時間は24時間365日、冷蔵・常温の2温度帯による配送体制を整備しており、お客様のご要望に合わせて配送することが可能です。
昭和産業グループの会社が全国に点在し、これらグループ会社を通じて卵を関東圏以外においても供給することが可能です。
昭和鶏卵では、グループ企業である昭和産業の総合研究所、商品開発センター、飼料技術センターなどと協力し、卵の“おいしい”を日々研究しています。五味試験、官能評価、味覚センサーなどによる卵の解析を行い、おいしい卵の要件は何かを追求し、消費者にご評価いただける卵の開発に取り組んでいます。
日本に流通している鶏卵の約95%は国内で生産されています。一方、鶏が食べている飼料のほとんどは海外からの輸入に頼っているため、鶏卵の自給率は10%程と非常に低い数値です。 昭和鶏卵では国産飼料用米を飼料に配合した卵を生産・販売することで、日本の食料自給率向上に貢献しています。
グループ会社である昭和産業とともに2008年からの継続したこの取り組みが評価され2010年には「フード・アクション・ニッポン アワード※プロダクト部門」にて優秀賞を受賞。2011年には同じく入賞をいただくことができました。
※「フード・アクション・ニッポン」とは、農林水産省が推進する日本の食料自給率向上に向けた運動の事。毎年、一年で最も日本の食料自給率向上に寄与する事業や活動を行った企業や団体を、「フード・アクション・ニッポン アワード」と呼ばれるコンテストにおいて表彰しています。
昭和鶏卵では、国産飼料用米を配合した飼料を食べた鶏から産まれた「こめたまご」や、ビタミンEなど栄養素を強化した卵、お湯で茹でて作る「半熟卵」などを生産し、販売しています。栄養たっぷりな卵をよりおいしく、色々な食シーンに応じて召し上がっていただけるように努めています。
昭和鶏卵では地産地消を推進しています。はるか遠方から卵をトラックに載せて運ぶのではなく、近隣の地域で産まれた卵をお客様にお届けしています。結果として新鮮な卵をお届けすることにつながります。
昭和鶏卵では2014年度より東京家政大学との間でレシピコンテストや商品開発といった協働作業をスタートいたしました。卵を身近な料理素材と捉える一方で、未来のキーパーソンたちから、卵の良さ、おいしさの再発信を行っていただくことや協働作業を通じて食の大切さを学び、食を見つめる目を育むことを期待しています。