穀物
グループ会社である昭和産業では、小麦・大豆・菜種・トウモロコシといった穀物を原料として、小麦粉や食用油などの製品を作っています。
その製造過程で、穀物の外皮部分や搾りかすといった「副産物」が発生します。
副産物は必然的に発生するものですが、まだまだエネルギー源となるたんぱく質などの栄養素が含まれています。
昭和産業では、大地の恵みである穀物を余すことなく使い切るという考えのもと、発生した副産物を廃棄せず、鶏をはじめとした家畜に与える配合飼料の原料として使用しています。
配合飼料製造
発生した副産物は、配合飼料の原料となります。
配合飼料とは、家畜や養殖魚が十分成長できるように、様々な原料を配合した、栄養バランスの取れた家畜用の餌のことです。
配合飼料については、動物の種類や成長段階によって、必要な栄養素も食べる量や大きさも変わってきます。
採卵鶏※のエサとなる配合飼料では、お客様より、「卵の大きさをコントロールしてほしい」、「黄身の色を調節したい」といったご要望がございます。
昭和産業グループでは、品質や安定供給を大事にしながら、お客様のご要望をヒヤリングし、原料の配合率や栄養素を細かく調整した配合飼料をご提案しています。
採卵鶏※…卵を生ませるために改良・育成したニワトリ。
農場
鶏の農場(養鶏農場)では、採用鶏が1日に約1個のたまごを産みます。
鶏舎では室内温度・飲み水・配合飼料などに日々気を使い、鶏の健康を維持します。
農場で採卵鶏に給与される餌(配合飼料)に含まれるビタミンEなどの栄養素の一部は、卵に移行するものもあります。
このような人による管理、そしてバランスの取れた配合飼料が、美味しい卵を作っています。
昭和産業グループでは、農場と協働して、消費者の皆さまに高品質な卵を安定供給するために、養鶏場内で実地試験なども行なっています。
GPセンター
GPセンター
グレーディング・アンド・パッキングセンターの略称で、農場から届いた卵を
洗浄・検査・選別し、お客様へ届ける形に包装する施設です。
Grading(選別)と Packing(パック詰め)の頭文字をとり、「GPセンター」と呼ばれています。
GPセンターでは、洗卵選別機という、自動的に1時間に何万個もの卵をお湯で洗い、乾かした後、1つずつ重さを量り、大きさ毎に分けて、パック詰めする装置を備えています。
ひび割れや、血液混入のある卵などはいくつものチェックにより途中で抜きとられます。
昭和鶏卵では、自社工場である三芳GPセンター、小川GPセンターのほか、関東を中核とした幅広い協力GPセンターと協働で卵の安定供給に努めています。
製造工程
品質管理
安心・安全である卵の品質を保証するため、卵そのものだけではなく、卵が生まれる農場、採卵鶏の餌となる配合飼料、卵を洗ったり大きさに分けたりするGPセンターの機械まわりのサルモネラ検査や細菌検査を実施します。
流通・陳列
GPセンターで完成した商品がスーパーやドラッグストア、飲食店などのお客様のもとに運ばれます。